経験よりも好奇心とやる気。
一人ひとりの個性を生かせる職場を用意しています。

社員インタビューを見ていただいてもわかる通り、私たちの会社では、全く畑違いの分野からきた人も、その人の個性や特性を生かして幅広い分野の活躍が可能。
まずは現場を知っていただくことからはじめますが、その先は本人の実力と頑張り次第。

『こんな仕事に挑戦したい』『こんな分野を手掛けてみたい』という希望も大歓迎。
人間としてまじめに生きている人を、私たちは応援します。

欲しいのは、やる気と好奇心。それに『こうしたらもっと働きやすくなるのではないかな』という創意工夫のできる心。
決して人ごとではない環境問題への取り組みに、少しでも参加したいと思うあなたをお持ちしています。

取締役 加藤 智子

【 専務インタビュー(前編)】父親の会社を引き継ぎ、幾度も波を超え、会社の幹を太くした専務取締役の人生

【 専務インタビュー(前編)】父親の会社を引き継ぎ、幾度も波を超え、会社の幹を太くした専務取締役の人生

鈴鋼製作所を支える大事な幹は彼女が作った。

こう表現しても大袈裟ではない人物こそが、当社の専務取締役 加藤。

従業員が持つ個性を温かく見守り、経営が荒波に揉まれた時も諦めるという選択をせず、好転へと導いた女性です。

鈴鋼製作所の広報担当として、会社のことを語るなら、彼女の人生を記事にすることが一番!
早速、インタビューを行って、自身の人生と共に会社の歴史を振り返ってもらいました。

この話、もしやフィクション?

……と勘違いしてしまいそうなほど、ドラマチックな人生を歩む専務のお話をお届けしたいと思います。

加工業からメーカーへ

━━ 現在のリサイクル事業、リプロダクト事業を展開することになった背景を教えてください。

加藤:鈴鋼製作所は私の父が立ち上げた会社です。元々、加工業をやっていたものの自社で製品を生み出すメーカーへ移行すべきだと父が思い立ち、私が入社する頃にはすでに今の事業がスタートしていました。

━━ この事業を進めようと考えた理由を知りたいです。リプロダクト技術を活用した製品づくりって、あえて大変な道を選んでいるように思います。

加藤:父は『ウチだからこそできる』、という個性を追求したんです。端材のみでは製品がつくれないため、あらゆる材料を練り合わせる必要があり、『均一に混ぜる』ことが難しい。けれど、父は『できるはずだから、やってみよう』というタイプ。結果として他にない希少な事業を育てることができ、社会全体のリサイクル率向上にも貢献できていると思います。

━━ なるほど、ありがとうございます。事業がすでに始まる中、加藤さんはどのような仕事をしていましたか?

加藤:学生時代は簿記の資格取得やプログラムを学ぶためにコンピューターの学校へ行きました。資格取得も、プログラムを学ぶことも父の勧め。厳しい父のもとで、経営に必要な経験をたくさん積みました。最初は工務の仕事から任されて。受注した仕事を現場へ振り分ける、といった業務です。

━━ 経営に必要な経験とはどのような経験ですか?

加藤:父と一緒にアジアを中心とした海外出張へ行きました。大学時代に卒論で英語の文献を読んでいたこともあり、英文の読み・書きはもちろん、英会話スキルを持っていました。

その力を活かして、出張時に必要な手続きや英語でのやりとりを父の代わりに対応していたのですが、当時は中国へ行って、その後アメリカからマレーシアへ……なんて過密スケジュールをこなしたこともあります。各国で交渉する父の姿から、私に経営を学んでほしいと父は考えていたのでしょう。今、覚えていることは、中国へ行った時のホテルの食事がそれはもう美味しくて!

━━ う、羨ましいです(笑)

社長の娘という冠をかぶって歩む日々

━━ 仕事をする中で面白かったことはありますか?

加藤:面白いというより、会社のために働くことは当たり前、という考えでいました。従業員からも、取引先からもずっと『社長の娘』として見られていて、会社の顔を潰さないことが私にとっての第一優先事項。父は褒めるタイプじゃなかったですし、いつも厳しくて。ただ私も道理が通らないことは嫌だったので、おかしいと思ったら臆せず父にぶつかっていました。父と喧嘩ばかりしていましたよ(笑)

━━ プレッシャーの多い日々だったのではないでしょうか。

加藤:厳しいことを言われる場面は多かったのですが『私にも絶対にいいところがある』と信じて仕事を続けていました。子どもの頃、身体が弱かったこともあって、人より忍耐力があったと思います。今から25年以上前の話ですが、倒産の危機を迎えた時も『結果として倒産になったとしても、どうせならできることをやって倒産になった方がいい』と思い、今すぐできることは何かを考え、行動する道を選びました。

━━ すごい勇気です……!

加藤:当時、自分に自信を持っていたわけではありません。周りの声も、もちろん気になります。けれど、あえて耳を塞ぎ、自分の信念を貫ききってみようと思ったんです。この時期は本当に大変だったので、思い出すと今でも涙が溢れてきます。

━━ 一体、どんな取り組みを始めたのでしょう?

加藤:私はモノづくりができるわけでもなかったので、自分にできることは何だろう?と考えました。その時『鈴鋼製作所へ仕事をお願いしたいと、お客様に思ってもらえる会社にしたい』と思い立ったんです。そこで始めたことが『5S活動』でした。

━━ 5S活動って、整理、整頓、清掃、清潔、しつけの頭文字をとった活動のことですよね!?会社の立て直しとどのように結びつくのでしょう……?


気になる続きは後編で語っていただきます。乞うご期待!

一つひとつの地道な活動が、ある時、会社を好転させる。次回の記事では、立て直しのために動いた専務取締役 加藤の取り組みと、その想いに迫ります。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

【 専務インタビュー(後編)】経営難を乗り越えるための最初の1歩は「5S活動」だった。一度は諦める選択を迫られた経営を好転へ導いた方法

前回の専務インタビュー(前編)の記事は、専務取締役 加藤の人生をほんの一部ご紹介させていただきました。
記事の後半は、倒産の危機を迎えた末に立て直す道を選び、まず始めたことは『5S活動』だった……という所で後編へバトンタッチ。

気になる続編として今回の記事では、経営難を乗り越えるために、加藤が歩んだ軌跡をお届けしたいと思います!

焦らずコツコツ継続していく

━━ 会社の立て直しを始めた、当時のことを教えてください。

加藤:まず『5S活動』を始めて、会社の清掃を行いました。『この会社へ仕事を出したい』と取引先のお客様に思ってもらえる会社づくりをしようと思ったんです。他にも小さなことではありますが、経費節約のため、社員へ必要なものを必ず『申請してもらう』システムへ変えました。

━━ どんな変化が起きました?

加藤:私がひたすらに清掃を続けていたら、5年ほど経った頃、社員が手伝ってくれるようになりました。経費節約のために取り入れた申請システムのお陰で、社員一人ひとりに”物を大切にする”という考えが根付くようにもなったと思います。

最初の3年は本当に大変で。毎月のように会議を行って、就労環境の改善にも取り組みました。改善の相談に乗ってくださった先生からも『コツコツと続けていくことである時、急に経営が好転していく』とアドバイスを頂いていました。その言葉を信じ、小さな取り組みを諦めずに継続していくことで、無駄がなくなり利益率が上がって本当に業績が改善されていきました。

リーマンショックの時も賞与を支給

━━ 就労環境の改善についてはどんなことを取り組みましたか?

加藤:改めて法律に則った環境が築けているか見直しを図りました。社員みんなの権利をきちんと守りたいと思ったんです。例えば、有給取得の推進を進める一方で、付与から2年過ぎて時効消滅してしまった有給については会社側で買い上げることにしています。1日あたりの買い上げ金額も、通常の賃金を踏まえて設定しているため、多い人の場合、買い上げ金額が20万円になった社員もいました。

また、適切なタイミングで必要な改善を行うことも大切で、経営が上向きになった時は給与制度を見直し、同時に社員の昇給を実施しました。

━━ 無駄を減らす一方で、社員の労働環境を良くするための取り組みを続けたんですね。

加藤:会社の経営が悪くなった時、正直『今、自分にできることはない』と思ったんです。その一方で、不良品が出ないよう社員みんなが仕事に取り組み続けてくれれば、会社は前に進んでいく。会社を支えているのは従業員のみんななんだって、改めて気づかされました。

リーマンショックが起きた時も賞与を出すことが厳しい状況でしたが、私は『絶対に出そう』と、当時、代表を務めていた父へ強く伝えました。一度、評価に従って賞与を出すと約束したにも関わらず『経営状況が厳しいため出せません』では約束を破ることになります。一度破ってしまえば、社員の気持ちが離れ、組織が崩壊すると思ったんです。そこで役員報酬から賞与を支給する決断をしました。

━━ 仲間を本気で守っていこう、大切にしようという想いが伝わってきます。だからこそ家族へ勧めたい会社でもあり、実際に親子やご夫婦で働いてくれている社員がいるのだと思います。

社員一人ひとりが私の自慢

━━ 今はどんな会社に変化したと思いますか?

加藤:経営難があってから大変な期間を経て、会社は好転しました。ですが10年に1回は揺らぐような事態が訪れる可能性がある、と覚悟しています。

だからこそ、日々を真面目に、大きな波が訪れ会社が揺らぎそうになっても、踏ん張れる力をつけたいと考え、会社を経営しています。コロナが起きた時、そして自動車業界の不祥事は重くのしかかりましたが、過去の経験も相まって会社が継続でき、新製品も受注できていると思います。

ただ、やっぱり主役は社員のみんな。定期的にグループミーティングの時間を設け、相手の意見を尊重しつつ自分の考えを適切に伝える『アサーション』をする機会を作っていますが、最初は意見や考えが少なかった社員も、どんどん気持ちを言葉にできるようになっています。

━━ 意見のいいづらさがないように感じます!

加藤:上司、同僚とのコミュニケーションに重きを置いて、環境を変えたことで、みんなどんどんと成長していく。その姿を見ることが嬉しいですし、社員一人ひとりが私の自慢なんです。

ただ社員にとってはきっと、会社の改善を進める私の存在は結構、面倒な存在なんじゃないかって思うんです。それでも、私の伝えた事に従って取り組みを進めてくれている社員たちの様子を見て、受け入れてくれているんだ、と安心しています。

━━ 素敵なお話をありがとうございました!


どんな場面においても社員の権利を守り、モチベーション向上に向けての取り組みを進めた、加藤さん。
また明日も働きたい、と思える理由は『会社が社員一人ひとりを大切にしている』という姿勢が本気で伝わってくるからこそ。

未来の仲間へ、鈴鋼製作所の想いや考えが伝わっていたら嬉しいです!ここまでお読みいただきありがとうございました。